どうも、はぱをです。
今回はTRPGのシナリオを書く上で、一度は目を通しておいた方がいい本や、手元にあると便利な辞典などをご紹介していきたいと思います。
私が実際に使っていたり、読んだものなので、その有用性は保証します。
とりあえず、迷ったらこの辺読んでおけば間違いなし。
ストーリー性のあるドラマチックなシナリオや、プレイヤーの心を熱くする描写が書きたい人必見です!
目次
とりあえず初心者が入門として読むべき書籍3冊

物語を作る基礎の部分を学びたいなら、この3冊。
一般的に”面白い”とされている物語の型を知るところから始めるのがいいでしょう。
「でも、その型に当てはまるのは嫌なんだよね!」
わかります。私もそういうタイプなので。
ただその型を知った上で使わないのと、その型を知らないから使えないのでは天と地の差があります。
巧妙さが違うんです。
なので、一旦知るところから始めてみてはいかがでしょうか。
エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く
こちらは『黒い家』や『悪の教典』の作者である貴志祐介さんの書かれた実用書です。
アイデアの出し方から推敲まで、更にテクニックについてもしっかりと書かれています。
そのため、物語を作る流れが一本になっていて初心者にもわかりやすくまとめられていますし、何より文章の読みやすさが半端じゃないんですよ。
さらさら読めるので、普段本をあまり読まない人でもかなり気楽に読めると思います。
まさにストーリー作りの入門書として目を通しておくべき一冊だと言えるでしょう。
物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術
ここでの物語とは映画の脚本内のストーリーの話です。
なので、かなりTRPGに応用しきれない部分も多く、複雑な内容も出てきます。
さらに、元々洋書であるため、言い回しなどに癖があり、少々読みづらいところも多いです。
ただし、これをしっかり読み込むことで、先述した型ー英雄の旅路ーを身に着けることができます。
ひとまず5章から11章だけ読んでみて、難しいなと思ったら他の章は読まなくてもいいでしょう。
問題なく読めた人は他の章にも是非、目を通してみてくださいね!
大どんでん返し創作法: 面白い物語を作るには ストーリーデザインの方法論
読者の心を弄び、騙しきり、最後に綺麗にどんでん返しが決まる物語は間違いなく面白いですよね。
そう、どんでん返しは面白い物語の最高峰にあるとも言えます。
だから面白い物語が書きたいなら、避けては通れない手法なんですよ。
本書ではどんでん返しの型や、伏線の張り方と回収の仕方が書かれていますから、是非参考にしてみてください。
それに加え、序盤で物語の作り方の基礎についても触れられているので、初心者さんにも優しい設計です。
ワンランク上を行きたい人におすすめの書籍2冊

とりあえず、物語を作り出すノウハウはOK?
なら、少しストーリーラインから離れましょうか。
キャラクターの話です。
経験上、キャラクターが魅力的な物語は多少ストーリーが雑であったとしても面白いんですよね。
つまり、魅力的なNPCを登場させるか、PCを魅力的な人間に仕上げることができれば勝ちということです。
そのために、以下の2冊を是非読んでみてほしいです。
キャラクターからつくる物語創作再入門
本書の中で取り上げられているキャラクターアークの三つの基本形、これを知っているのと知らないのとでは雲泥の差があります。
大抵の物語の主人公はこの三つの基本形で説明できるからです。
ただし、TRPGにおける主人公はPCですよね?
だから、こちらではコントロールできない。
と、思うじゃないですか?
できますよ。本書を読めば、ね。
PCをどのアークに当てはめるかを先にこちらで決めておき、それを前提としてHOを私、それを元にストーリーを組めばいいのです。
最近流行りの秘匿HOものは明らかにこれです。
というわけで、PCの没入感がすごい秘匿HOシナリオを作りたいなら、読んでおきたい一冊ですね。
面白いほどよくわかる! 犯罪心理学
さほど多くはないかもしれませんが、黒幕が人間であるというパターンのシナリオを書きたい方は是非犯罪心理学について知見を持っておくといいでしょう。
ダブルクロスとか、ピカレスクロマンなどのシナリオを書くときに役立ちそうだな~と思ったりしながら読みました。
おそらく、犯罪を犯す人間の心理を理解した上で悪役を書いているという人は、そう多くありません。
たいていはなんとなく、ニュアンスで書いているはずです。
なら、そこを突破点にするのは大いにアリですよね。
またこちら、他にもシリーズが出ているので犯罪心理学以外の本も読んでみてください。
心理学を学ぶことは、物語の登場人物に深みを持たせることにも繋がりますし、PLPCへの誘導にも使えますよ!
より精錬された物語を書きたい人におすすめの書籍2冊

今から紹介する2つは、直接的に物語を面白くしてはくれません。
し、読むだけではいけません。
実際に使ってみて、応用してみて初めて意味を持ちます。
しかし、これらを使いこなせるようになれば、正直怖いものなしだと思います。
上手い文章、上手い物語が書きたい人は必ず目を通してみてください。
文章が劇的にウマくなる「接続詞」
この一冊の中に、ありとあらゆる接続詞が詰まっています。
私も最近読んで一応意識しているのですが、まだまだですね。
「そして……。そして、」とかやっちゃいがちな接続詞の語彙が少ない人はとりあえず買いましょう。
めちゃめちゃ勉強になります。
接続詞を上手く使いこなすことができれば、かなり読みやすい文章が書けるようになりますよ。
そう。KPが読みやすく、PLに伝わりやすい描写が書けるようになるということです。
より文章を精錬したいなら、読まない手は……ありませんよね?
書きたい人のためのミステリ入門
「どんな作家もまずミステリから学ぶ。ミステリには物語の基本が詰まっている」
というのは私の大学の教授がよく言っていました。
まったくもってその通りです。
物語の基本は「つかみ・ひっぱり・オチ」
読者の心をぐっと掴む謎、その興味を引っ張り、真相を解明して落とす。
これらができれば必ず読者を引き込む満足度の高い物語になります。
ただし、ミステリを書くのは正直難しいんですよ。だから、書かなくていいんです。
ミステリの手法を知っておくだけで、物語の伏線の張り方、読者の騙し方が段違いになります。
だから、緻密に物語を組んでいきたい人にとって本書は必読ですよ。
描写を書く際に手元においておきたい辞典3冊

タイトルを決めるとき、設定を練るとき、描写を書くとき……。
様々な場面で手放せないのが辞典です。
たくさんあれば一時的に語彙力を増やすことができますが、たくさんあればあるほど調べるのに時間がかかりますし、結局宝の持ち腐れになるのは目に見えています。
なら、ここはあえて厳選しましょう。
とりあえずこの3冊だけは持っておいて損はありません。
他の辞典はどうしても欲しくなったら買えばいいと思います。
感情類語辞典
どれだけNPCが魅力的なキャラクターであったとしてもその心情がPLに伝わらなければ、その魅力は半分程度しか伝わりません。
ここまでくると正直KPの領分のようにも思えますが、シナリオの描写内で心情を伝えなければならないのであれば、シナリオ製作者の領分に含まれます。
また、感情について細かく理解しておくことは、与える感情を選別することにもつながります。
「PLにこういう気持ちになってほしいから、こういう描写を入れておこう」ができるライターは巧者です。
あと私は割とPCの心情描写もしてしまうタイプなので、本書は必須ですね。
他人の感情を正しく描写するためにも本書は手放せません。
ことば選び実用辞典
正直説明不要でしょう。
逆にまだ持ってない人いる?レベルで皆持っているイメージがあります。
描写内で何度も同じ単語を使ってしまうという人は、必ず購入することをおすすめします。
私も以前はそのタイプだったのですが、これを導入してからかなり描写の幅が広がったなと思います。
ことば選び辞典のシリーズは色々ありますが、正直、これさえあればいいかな~って感じですね。
他のやつも持ってはいるんですが、たいていこれ1冊で済んでしますので。
幻想世界ネーミング辞典13カ国版
TRPGは厨二病遊戯だと思っています。
なので、かっこいいシナリオタイトル、かっこいい組織名、かっこいい技名、かっこいい異名……などなどがあると盛り上がるのは間違いありません。
- 英語
- フランス語
- ドイツ語
- イタリア語
- スペイン語
- ポルトガル語
- ラテン語
- ロシア語
- ギリシャ語
- アラビア語
- ヘブライ語
- 中国語
- エスペラント語
の以上、13か国語を網羅しているのがすごすぎる……。
ネットで調べたりすれば出るんでしょうけど、これ1冊でその手間省けるので、持っていて損はないですし、何より眺めているだけで正直面白いです(笑)
まとめ

ということで、今回はTRPGシナリオライターにおすすめしたい厳選図書10冊をご紹介しました。
私は全部一応読んでいるのですが、本当にどれもめちゃめちゃ勉強になりましたし、実際にシナリオ製作時にお世話になっています。
他にも紹介したいものはあったのですが、ぐっとこらえてとりあえず10冊だけ……。
中にはAmazonPrimeやKindleで無料で読めるものもあって、1冊分の値段で複数冊読めてお得なので、電子書籍派さんはとりあえず登録して読んじゃうのがいいのかなと思います。
いつでも解約できますしね!
これらを読んで是非つよつよシナリオライターになっちゃってください!
ということで以上!!!!!!!!
ほなね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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