どうも、はぱをです。
突然だが、TRPGは相性が全ての遊びだと思っている。
常々言われている通り、TRPGの遊び方に正解はない。
ただそこにあるのは遊び方が合うか、合わないかだ。
だからこそ、自分がどのような遊び方を好んでいるのかを知っておいて損はないだろう。
今回は、TRPGのRPの傾向という観点から、ざっくりタイプ別に分類してみた。
ただし、先に言っておこう。
これが全てではないだろうし、この分け方が気に食わない人も中にはいるだろう。
それもまた、相性である。
まあ、参考程度に。
目次
演技と行動宣言、PLとPC

ボイセのRPにおいて相性の合う合わないが顕著に出るのは、「演技」と「行動宣言」のバランス、そして、「PL」と「PC」のバランスである。
まあ、よく学級会に上がる話だ。
この2点のどちらに重心を置いているのかで、かなりプレイスタイルに差が出ると思われる。
とにかく、1つ1つ見ていこう。
演技と行動宣言のバランス
PL1:「おっと、扉があるな。だが、この先に何があるかわからない。俺はこの扉に聞き耳を立てるぜ。少し腰をかがめ、扉に耳をぴったりくっつけて、息をひそめながらな!」
PL2:「確かにそうね……。なら、私も念のため、様子を伺おうかしら」聞き耳で。
PL3:そんな悠長なことやってる場合かよとは思いながらも、「まあ……、一応警戒はすべきか」と言って、しぶしぶPC2の隣で耳をそばだてます。
PL4:じゃあ、自分も一緒に聞き耳を立てます。
- 演技:PCを介した発言
- 行動宣言:PCを介さないPLの発言
ここでは、演技と行動宣言をそれぞれ上記のように定義しよう。
その上で、最初に出したCoCでの例を見て欲しい。
見ての通り、PL1は演技100行動宣言0だ。PL4はその逆である。
おそらくこの2つより、その中間であるPL2やPL3の人の方が多いのではないだろうか。
PL2は演技多め/行動宣言少な目、PL3は演技少な目/行動宣言多めのPLの例だ。
さて、これを踏まえた上で、自分はどちらに重心を置いているかを考えてみて欲しい。
演技多め/行動宣言少なめ
演技多め/行動宣言少なめのプレイスタイルのメリットは、そのPCのキャラクターとしての解像度の高さにあるだろう。
台詞で喋れば喋るほど、その人物像は浮彫になってくる。
ただし、行動宣言での動きなどの説明が少ないため、情景としては解像度が以前低いままなのである。
先ほどの例で言えば、PL2のキャラクターがどのように聞き耳を立てているのか全くわからない状態だ。
「じゃあ、それをPCの台詞の中で、補えばいいのでは!?」
確かに、そうかもしれない。ちなみにそれが先の例のPL1である。
自分の動きを逐一口に出すキャラクターを一切不自然だと思わないのであれば、それは名案だ。
ちなみに、私の周りだと、演技:行動宣言=7:3くらいのPLの割合がかなり多い気がする。
また、基本的にTRPGの配信者はこちらのタイプに分類されると言えるだろう。
演技少なめ/行動宣言多め
演技をすることが恥ずかしいのか、PC発言をすることに意味を見出せないのか、ただ面倒だからなのか、その真意はわからない。
ただ、彼らの内の多くは、PL4と同じような感じになりがちである。
PL4のプレイングが悪いとは言わない。しかし、PCがどのような動きをしているのか、PCがどのようなキャラクターなのかという情報をPLが伝えようとしないがために、セッション全体の解像度は下がってしまうのだ。
その点、PL3のキャラクターの解像度はピカイチだ。現在どういう状況なのかまでしっかり宣言されているためである。
ただし、行動宣言をしっかり挟み込むことによって、会話のテンポは途切れてしまう。
PC同士のキャッチボールの玉を一旦PLが預かって中継するようなものだから、仕方ないと言えば仕方ないのだが、とかく行動宣言は間違いなく、会話の勢いを殺すのである。
ゆえに、演技少なめ/行動宣言多めのプレイスタイルは、ときに盛り上がりに欠け、地味だと評価されてしまうこともあるだろう。
PLとPCのバランス
PLとPCのバランスとは、いわば、視点の話である。
PLの視点を重視するのか、PCの視点を重視するのか。
おそらく、どちらかに100全部りというPLは少ないだろう。
だが、ぴったり五分五分であるというPLもまずいない。
必ず、どちらかには寄っているはずだ。
さて、自分はどちらに寄っているのだろうか?
PLの視点を重視
PLの視点を重視するということは、PLが見ている景観を重視するということだ。
そのため、こちらに当てはまる人の多くは、セッションの雰囲気を大事にしたいというタイプなのだろう。
基本的には。
こう言うと、まるでPLの視点を重視することは善であるかのように思われる。
しかし、そういったわけではない。
他PLとの仲違いを恐れた結果、HOなどで規定されている敵対行動に出れず、シナリオを崩壊させてしまうPLもいれば、中にはPLの都合をPCに押し付けて、他のPCを押しのけてしまうPLもいる。
いずれも、PCの視点では関係がないことだ。つまり、PLの事情を優先した結果である。
また、所謂ルーニーと呼ばれるプレイングも、どちらかと言えば、こちらに当てはまる。
卓の雰囲気を明るくしよう、みんなを笑顔にしようという試みは悪ではない。
いずれも、やりすぎなければ、の話だが。
PCの視点を重視
まあ、言わずもがな、「うちの子はこういう子なので、その行動はできません」を主張するPLは間違いなくこっち側だろう。
悪意のあるPL都合で、そう主張しているわけでなければ。
所謂、PCが勝手に動くというやつだ。
ただ、悪い話ばかりではない。
行き過ぎなければ、PCの視点を大事にするということは、そのセッションの物語や世界観や雰囲気を尊重するということになる。
PCの見えている世界を大切にするということだからだ。
特に近年CoCで流行りの秘匿HOPvPシナリオなどでは、PCの視点を大切にするべきだと思わされる場面が多々ある。
PCの視点を無理矢理PLが捻じ曲げることは簡単だが、それによってセッションが盛り上がるのか、シナリオの世界観を余すところなく享受できるのかと言えば、また別の話なのである。
PCの目線から見えているものの違いによる熱い議論や戦いの果てに、生み出される物語もあるのだ。
RPの傾向を大まかに分けると以下の2×2の4タイプ

さて、先ほどの4つを以下のように表にしてみた。
(1)演技多め/行動宣言少なめ | (2)演技少なめ/行動宣言多め | |
(α)PLの視点を重視 | 1α | 2α |
(β)PCの視点を重視 | 1β | 2β |
この表の「1α」だとか、「2β」だとかが今回取り上げる4つのタイプである。
それを以下でひとつ一つ取り上げていく。
1α:みんなでワイワイ会話を楽しみたいタイプ
卓の雰囲気を重視しながら、テンポよく会話を進め、PCもPLもみんなでキャッキャするのが楽し~~~!というタイプ。
なので、システムやシナリオよりは、メンバーが大事。
みんなで楽しく遊べれば、全部が楽しいで終われることが多い。
ただ逆に雰囲気が険悪な卓だと、どれほどそのシナリオが面白かろうが、地獄を見る。
たまに2αや1βタイプとの同卓の際、目的のため容赦なくぶつかってくる彼らにドン引きすることも。
2α:TRPGというゲームを攻略していくのが楽しいタイプ
クリアした達成感は何にも代えがたく、TRPGをゲームとして攻略していくのが楽しいタイプ。
ドラマチックな物語は嫌いではないけど、基本的に二の次。
PCが好きというよりは、PCの行動を分析したりするのは好き。
それより、謎を解いたり、戦闘に勝ったりすると滾るし、協力型のシステムだと、他PLとPL会議をするのが好き。
ただし、もしかしたらだけど、あんまりうちよそとかには興味がないかもしれない。
別にエモが嫌いなわけではないかもしれないが、このタイプには無理矢理エモを押し付けない方が無難。
1β:キャラクターを演じることでドラマを紡ぎたいタイプ
ボイセの際には声色を変えたり、なんなら身振り手振りを交えてPCという役を演じることを全力で楽しみ、PCの視界を通してTRPGの世界を見ているタイプ。
ドラマを生み出すことに全神経を注ぎ、シナリオの展開に一喜一憂するため、GMからしてみれば、かなり面白いPLだったりする。
また、自分のキャラクターに対する愛が強いが、うちよそ相手やNPC、自陣などにも入れ込みがち。
このタイプが卓中に1人いると、かなりセッションが盛り上がることは間違いない。
ただしPC視点で物事を見ているため視野が狭くなり、知らず知らずのうちに、他PLの見せ場を奪ってしまったり、自分勝手な行動をして周囲を傷つけてしまうこともある。
2β:ガッツリ物語に没入して遊びたいタイプ
基本的にシナリオを邪魔しない程度の薄味のPCを俯瞰で見ながら、シナリオ全体を舐め回すように楽しむことが多いタイプ。
そのため、黙っていることが多く、たまに全体の流れを眺めてるときに「○○さん大丈夫ですか?」って生存確認されたりする。
ただ、「ああ、この物語にこの行動が必要だな」と感じた際には平気で他PLと対立もするし、PL会議で黙っていたかと思えば急に「それは違うと思う」と切り込んで来ることも。
基本的に1歩後ろで、全体を見守りながら、シナリオの物語を嚙み締めてたりするだけで、別に消極的なわけでも内気なわけでもないのだろう。
そういうわけで、シナリオを崩壊させたり、意味わからないムーブをして楽しむPLとはおそらく価値観が合わない。
まとめ

今回はTRPGのRP傾向から、独断と偏見で超ざっくりと4つのプレイスタイルに分けてみた。
まあ、全部を網羅しているわけではないし、たぶんもっと細分化はできるはずである
また、人間は様々な側面があるため、時と場合によってタイプが違うということもあるだろう。
もしくは、時間経過によってプレイスタイルが変わっただとか。
そういうわけなので、「だいたいこんなもんやろ」くらいの目線で見てもらえればと思う。
さて、先にも言ったが、TRPGは相性が全てと言っても過言ではない。
これは持論だが、遊び方が合わない相手と遊ぶより、親和性の高いプレイスタイルの相手と遊んだほうが120%楽しめる。
だから、ある程度、自分の遊び方は把握しておいた方がいいと思う。
ま、少しでも参考になれば、幸いである。
以上!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ほなね~~~~~~~~~~~~~~~~
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