どうも、はぱをです。
「ロールプレイは演技じゃない」
これは散々言われていることではありますが、上手い演者の演技ロールプレイが噛み合った瞬間の盛り上がりはやはりひとつの作品として素晴らしいと言わざるを得ません。
そう、キャラクターの演技ロールプレイで場面をドラマチックに盛り上げてみたい……!
でも、演技はおろか、ロールプレイがそもそも苦手……って方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな風にお考えの方に是非読んでいただきたいと思っています。
ですので、演技なんてクソ!TRPGにドラマはいらねえ!って方はこのページを閉じましょう。今すぐ!こんな記事読むのは時間の無駄ですよ!!!
よし……、奴ら、行ったか……?行ったみたいだな……。
さて、まだ残ってくださっている方は、ロールプレイが上手くなりたい、できれば演技もしてみたいって方でよろしいですね?
目次
そもそもTRPGにおいて演技は必須である。

本題に入る前に、一つだけお話させてください。
そもそもなんですけどね、ロールプレイ(以下RPとする)とは「役割演技」のことなので、演技の要素は切り離せません。
切り離したら役割(笑)になっちゃいますからね。
だから、TRPGにおいて演技は非常に重要なのです。
TRPGでPLやGMが動かすキャラクターは、実際にはその場に存在せず、我々の目には見えません。PLやGMがそのキャラクターについて言及し描写し表現しなければ、一体それがどのような人物であり、どのような行動を取るのか諸々一切合切伝わりません。
そして、それを伝える手段こそが演技です。
演技とは「体を使って何かを表現すること」。
そう、演技は何も台詞や声色だけじゃありません。舞台役者はその表情、仕草など身体表現すべてを使ってその人物を表現します。
しかし、TRPGだとそこまではできませんよね。オンラインでもオフラインでも。
我々が台詞や声音だけで表現できるのはどれだけ大きく見積もっても表現したいことの30%程度だと思います。
プロの声優さんでも、アニメーションの絵や効果音・BGMなどを組み合わせずに、表現したいこと100%を、声と台詞オンリーだけで表現するのは不可能です。
だから、ここで重要になってくるのが「行動宣言」です。
行動宣言は舞台役者における身体表現。行動宣言はTRPGにおいて演技の中の一要素なのです。
よく「RPとは演技+行動宣言だ」などと言われますが、正しくは「RPとは自分のキャラクターの役割を考えた上での台詞+行動宣言(行動の描写)」ではないでしょうか。
つまり、RPの要素の9割は演技と言ってもいいでしょう。
だから、TRPGにおいて演技は必須だと私はそう考えています。
さて、それを踏まえた上で、お話していきましょう。
RP苦手TRPG民による、RP苦手TRPG民のためのRP上達の極意「ふかひれ中は」について……。
ふ「俯瞰から捉える」

これはセッション中の話になります。
RPが得意な人って、憑依型だったりなりきり型だったりが多い気がします。
でも「RP苦手だな」って思っているなら、あなたはたぶん、どちらでもないと思うんですよね。
そもそも私も、憑依型やなりきり型ではないので、所謂キャラロールをすることに苦手意識があるタイプです。
ですが、まあ割と「はぱをのRP好き」って言ってもらえることもあります。ありがたいですね(照)
さて、話を戻しましょうか。
憑依型なりきり型ではないあなたが、彼らと同じようにキャラクター目線に立ったところで、おそらくどうしたらいいのかわからなくなると思います。
だから、俯瞰から見下ろしてみましょう。
上から、自分のキャラクターだけでなく、そのシーン全体を見るのです。
なんて言っても、抽象的すぎて難しいですよね(笑)
では、具体的にはこう考えてみてはいかがでしょう。
「この場面だと、この子はどう考えるかな?どう返事をするだろう?」
ではなく、
「この場面、このキャラがどういう発言をすれば一番シーンがまとまるかな?盛り上がるかな?」
と考えるのです。
「このキャラが次こういうセリフ言ったら燃えるな!じゃあ言わせよう」という、役者目線ではなく、いわば演出家脚本家または映画監督目線で考えていくのです。
そう言うと、こう考える人もいるかもしれません。
「いやでも、それはPLのエゴであって、勝手に都合のいいように動かされるなんてPCが可哀相」
それは全く見当違いな意見です。別にキャラクターの性質を無視しろなんて一言も言っていません。
「シーン全体」というくくりの中にはPCもしっかり入っています。そのキャラクターだからこそできる行動、発言の中から最適解をPLが俯瞰からチョイスする、それは何も悪いことじゃありません。
なんなら、TRPGはそういうゲームです。PLのエゴ上等じゃないですか。
役割を果たすために時にはキャラクターの方向転換をするのもRPです。
ということで、キャラクターの内面にフォーカスするのではなく、シーン全体を眺めてそのキャラクターの役割や場面を動かす方向を意識して発言するようにしてみましょう。
慣れてくると、シーンにハマるムーブができるようになって一目置かれるようになるかもですよ。
か「考えていることの描写をする」

RPが苦手と言っていらっしゃる方を見ていて、よく思うんですけど、そういう方のPCって何考えているかわからないんですよね。
じゃあ、例を出してみましょうか。
PL1:「私はお前のことなんて大嫌いだ」
PL2:「そうか、別にそれならそれで構わない」
PL1:「もう二度と顔も見たくない!」
まあ、伝わりはします。言いたいことはわかるんですけど……、情報量が少ないんですよね。
では、こうしてみましょう。
PL1:本当は全然嫌いじゃないんですけど「私はお前のことなんて大嫌いだ」って言うかな。
PL2:そういう感じなら、かわいいなあって思いながら、「そうか、別にそれならそれで構わない」
PL1:からかわれてるなって感じたので、「もう二度と顔も見たくない!」って言います!
情報量が増えました。
最初のに比べたら、「あれれ?なんだか微笑ましい感じ?」ってちょっとにやにやしちゃいますね。
考えていることを描写するというのは舞台では絶対にできない表現です。というか、考えていることを表現するのが役者の仕事なのでね(笑)
これはTRPGだからこそできることです。
存分に生かしましょう。
また、自分のPCの考えていることを伝えることによって、相手も返しやすくなったりします。し、GMもそれに合わせて演出しやすかったりします。
それによってシーンにまとまりが出たり、その心情に合わせた演出が入ることで盛り上がったりします。
また、表現不足によるすれ違いを防ぐためにも、なるべく心情を共有してあげるのがいいでしょう。
ひ「表情や仕草の描写をする」

さて、先ほどの「考えていることを描写する」に近いんですけど、これも超大事です。
表情や仕草の描写、そう、舞台で言うところの身体表現です。
では、さくっと例を見ていきましょう。さっきのやつを使いまわします。
PL1:「私はお前のことなんて大嫌いだ」って言いながら、涙を浮かべて俯いて、PC2の服の裾を控えめに掴みます。
PL2:かわいいなあと思ったので、思わず笑って、彼女の髪を撫でながら「そうか、別にそれならそれで構わない」って言います。その後に、掬った髪にキスをしますね。
PL1:じゃあ、それに動揺して顔を真っ赤にしながら「もう二度と顔も見たくない!」って突き飛ばそうとします。って感じで大丈夫ですか?
この解像度よ。
最初のやつに比べてかなりシーンがくっきりと見えてきましたね。
たとえボイセだったとしても、最初の例のやつだけだと情報量が少なすぎて盛り上がりに欠けます。
テキセだとたぶん尚更。
いや、よくわからんって方は、まだ見たことのないアニメとか映画とかを音声だけで聞いたあとに、もう一度ちゃんと映像付きで見てみてください。できればアクションとかホラーとかラブロマンスとか、台詞から想像できない動きが多いものがいいですね。
まあ間違いなく映像があったほうが、盛り上がると思います。
その場面が想像できないと、感情移入したり、気分が高揚したりしづらいんですよ。
それはTRPGも例外ではありません。
だから、なるべくちゃんと表現する、伝わるように努力する必要があるんです。
台詞や声色以外の身体表現的情報を描写で補っていきましょうね。
れ「練習と割り切って真似をする」

「いやー、そもそもキャラクターが迷走しちゃって、描写とかやってらんないです」
もしかしたら、そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。やー、わかります。
そもそも、存在しない人物を演じるより、存在している人物を演じるほうが楽なんですよね。
なぜなら、正解が見えるからです。正解がわかっていれば、それに寄せる努力をすればいいじゃないですか。
でも、TRPGのキャラクターって基本的に存在しない人物なので、迷走してキャラブレして、RP苦手!!!!になっちゃうんですよ。
では、一体どうすればいいのか。
練習しましょう。存在している人物を使って。
学ぶは真似ぶから来ていると言いますからね、真似をするんです。
好きなアニメのキャラクターはいますか?
そのキャラクターにそっくりなキャラクターをPCとして使いましょう。
あなたはそのキャラクターが好きなはずですから、そのキャラクターがどのようなキャラクターで、どんなところが魅力的でということが既にわかっているはずです。
それをそのままやればいいのです。所謂物真似ですね。
「この状況に、このキャラがいたら絶対こうすると思う!こういうところが見たい!」
それでいいんですよ。
それで慣れてきたら、自分がやりたいキャラクターを作って、同じように考えながらやっていくといいでしょう。
それで言うと、おすすめなのは通過したシナリオのGMをたくさんすることです。
回してくださったKPさんがやっていたNPCという正解がありますし、その上、何回も同じキャラクターを演じていれば、絶対に上手くなります。間違いなく。
あと、番外編として、CV(キャラクターボイス)を決めちゃうとかも割とおすすめです。
「このキャラは、跡部景吾をやっているときの諏訪部みたいな話し方する」
「このキャラは、絶対にCV花澤香菜。ふわふわって喋る。かわいい」
みたいにぼやっと口調や声質が決まってるだけでも、キャラの迷走を阻止できたりします。
まずは想像しやすいように、キャラクターのイメージを具体的にしていく!
そのために、真似から入るのもアリだよって話です。
既存のキャラの真似に関しては賛否両論ありそうなので、練習程度に留めておくのがちょうどいいのかなって思いますけどね。
中「キャラの中心にある核を決める」

これはキャラクター作成時の話です。
皆さん、呪術廻戦見てます?私は今アニメで追ってます。
鬼滅の刃はどうでしょう?見ました?
どっちも見てないよって方は、じゃあ一旦見てきてもろて(笑)
はい、じゃあ話、進めますね。
呪術廻戦の主人公虎杖、鬼滅の刃の主人公炭治郎。
ふたりとも彼らを彼らたらしめている核というものを持っています。
核とは、全ての行動の前提、判断基準、譲れないもの、強い思いなどです。
虎杖は、祖父が死ぬ前に残した言葉。
炭治郎は、殺された家族の仇を討ち、妹を救いたいという気持ち。
ここに彼らの核があります。
たとえ他の部分がどうしようもなく彼ららしかったとしても、この部分がブレてしまったら、この部分がなくなってしまったら、彼らは彼らとして存在できなくなるでしょう。
考えてみてください。
禰豆子も鬼だし、人類にとって害悪な存在だから殺すか。って情もなくスッパリ禰豆子を切り捨てる炭治郎とか嫌ですよね。
たとえ他の人にいつも通り優しくて、鬼と一生懸命戦っていたとしても、たぶんそれは炭治郎じゃない誰かだと思いませんか?
虎杖だってそうです。人を助けることより自分の命を優先する虎杖は見たくありません。
でも、逆に言えば、その核さえ守り通せれば、その核の部分に従って動いていれば、基本的にキャラクターがブレることってまずないんです。
だから、キャラクターを作る際は、核を設定しましょう。
何でも構いません。
「とにかく強い奴を倒して、世界一になりたい!」とか
「○○のことが好きで、彼のためなら命を懸けたってかまわない」とか
できれば、エピソードなどを添えて明確にしておいたほうがいいでしょう。
そして、RPする際は、その核だけは絶対に変えないとだけ決めておけばいいのです。
全ての言動を、この中心にある核の出来事や信念などから派生させていけばいいだけです。
そうすれば、キャラクターが迷走することもありませんし、何より、そのキャラクターらしさが際立ち、自然とドラマが生まれていきます。
逆にそれがブレブレだと、RPにキャラが乗らず、薄っぺらいストーリーしか展開できません。
この場合、マジで「なんやこいつ?」になるだけですので、注意しましょう。
は「恥を捨てる」

もうねーこれ。
演技は恥ずかしいって思ってませんか?
いや、まあ演技は恥ずかしいです。
ていうか、そんなこと言い始めたら、TRPGがそもそも恥ずかしいんですよ。
ていうか、たいていのことは外から見れば恥ずかしいものなので、キリがない。
だから、割り切りましょう。
中途半端にもじもじしてるのが一番恥ずかしいです!!!!!
やるなら、もう俺のRPを聞け!!!!くらいの勢いでやり切りましょう。
自信満々にやってると不思議なことに周囲が勝手に飲まれてくれたりするので、大丈夫です。
やりたいならやったらええ!!自分の好きなことを好きなようにやるのはかっこ悪ないで!
以上!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
まとめ

ということで、今回は、RPで盛り上げたいけど演技もRPも苦手な人に向けて、RP上達の極意「ふかひれ中は」についてお話しました。
まあ、これ以外にも色々あったりするとは思いますけど、
んなもん知らね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!
実際に、私はこういうポイントを意識してやってて、RP苦手だけど上手いことなんとかなってるので、それを共有しただけです。
真似するも真似しないもあなた次第!
これ読んでRPやりやすくなったよとかあったら教えてくれるとめっちゃ嬉しいけど、別にひっそり上達してくれてもええんやで!
ほなね~~~
(「ふかひれ中は」って何?って思ったあなた。実は私もそう思う。)
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