TRPGシナリオ製作者のための映画クレヨンしんちゃんを紹介します。

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どうも、はぱをです。

「面白いTRPGのシナリオが書きたい!」

「けど、なかなかいい展開が浮かばない……」

そんな悩みを抱えている方におすすめの映画があります。

クレヨンしんちゃんです。

クレヨンしんちゃんって子ども向けのアニメだし、お下品だし、参考にならないでしょ……って思うかもしれませんが、そんなことはありません!

子どもから大人まで、あらゆる人の心をつかむテクニックがたくみに使われているのです。

そして、その要素を真似すれば、誰でも面白い物語を作り出すことができます。

今回はクレヨンしんちゃんを面白くしている要素を抜き出してみました。この要素を取り入れることで、あなたのシナリオはもっと面白くなりますよ!

映画クレヨンしんちゃんを面白くしている要素

映画クレヨンしんちゃんは、基本的に以下の要素のいずれかを必ず含んでいます。

中には複数の要素を組み合わせて構成されているものもあり、他の要素とケンカしなければすべての要素を用いてもいいでしょう。

  1. 選ばれし者
  2. 追いかけっこ
  3. 異世界orタイムスリップ
  4. 秘密組織の陰謀

 

それでは1つずつご説明しますね。

さらに該当するおすすめのクレヨンしんちゃん映画をご紹介いたします。

どの映画も面白いので是非見てみてくださいね!

選ばれし者

たいてい主人公のしんちゃんがその家族の誰かが選ばれることから物語が始まります。

選ばれた理由と背景がしっかり決まっていれば、物語の軸がブレないのでとても楽です。

またその理由がしっかり決まっているだけで、「自分にしかできないことだ」とプレイヤーを納得させ、行動させやすいというのもこの要素のTRPGにおけるメリットでしょう。

そして、この要素は他の要素との相性もかなりいいため、まず「探索者を選ばれし者」と置いて、その理由と背景を決めることから物語を作ってみるといいでしょう。

なんとなく探索者たちが巻き込まれるシナリオはもうやめましょう!

『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ ブリブリ 3分ポッキリ大進撃』

これは時空調査員ミライマンが、カップ麺のにおいに釣られて、カップ麺を食べるためにしんちゃんのおもちゃに憑依、固定されてしまう。そのせいでいたって平凡な家族、野原一家が世界のヒーローとして3分後の未来を救うことに……!ヒーロー魔法少女ものの要素だけでなく時間遡行系の要素もあって面白いです。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』

しんちゃんはヘガデル博士と同じ体の形をしていたため、博士の研究所のとあるものを盗み出すためにスパイ・レモンに目を付けられる。そしてしんちゃんは彼女に騙されて、研究所に侵入するためにスパイとしての特訓を始める。かっこいいスパイアクションやスパイ道具はロマンがあります。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』

ひまわりは世界でたった一人のプリンセスとして、ヒマワリ星に連れていかれることになってしまう。ヒマワリ星人たちにひまわりがヒマワリ星にいないと、宇宙のバランスが崩れてしまうと言われ、しんちゃんは宇宙の平和か、ひまわりと過ごす未来か、どちらかを選ばなくてはいけなくなるのだった。それぞれ能力をもっているヒマワリ星人たちをしんちゃんが乗り越えてひまわりを迎えにいくシーンから目が離せなくなります。

追いかけっこ

「クレヨンしんちゃんの映画といえば追いかけっこ」と言えるほどによく用いられている要素です。

敵は手を変え品を変え、様々な刺客を送ってしんちゃんたちを捕まえようとします。

基本的にその手をかいくぐることがストーリーのメインになっていますが、サブの要素としてでも臨機応変に使えるので便利です。

TRPGにおいてもカーチェイスや、足の速さによる対抗のダイスロールなど、判定として取り込みやすく、盛り上がるシーンを作り出すことができるでしょう。

また追われる立場だけでストーリーを組むだけじゃなく、立場が逆転して主人公が追わなくてはいけなくなる要素を入れられるとより飽きさせない面白い展開になりますよ。

『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』

しんちゃんが拾ってきた玉によって、野原一家は珠由良族と珠黄泉族の抗争に巻き込まれることになる。すぐさまその玉を渡してしまいたいところだが、玉はひまわりのおなかの中。ひまわりの身体から無理矢理玉を取り出し、世界を我がものにしようと企む珠黄泉族から珠由良族の兄弟たちと協力して逃げ回るというストーリー。ひまわりを奪われて追う側にもなるので、展開が飽きず、ずっと面白いです。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード』

とある朝、突如現れた男に「何か」を託された野原一家。それが何なのかもわからないまま、スイートボーイズによって指名手配され、冤罪をかけられ、居場所をなくしてしまう。その結果、野原一家はスイートボーイズの本拠地である熱海へと彼らの手をかいくぐって向かうことにする。家族それぞれがそれぞれの逃げ方で熱海に向かうので色んな逃げが見れます。また遊園地での春日部防衛隊の逃走劇は胸アツです。

『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』

野原一家が引っ越したメキシコの町、マダクエルヨバカには、人食いサボテンが生息していた。サボテンはみるみるうちに数を増やし、町の人々を飲み込んでしまう。しんのすけたちはそのサボテンから逃げまどいながら、どうにかして生き残るために、サボテンを倒す方法を考える。対バケモノの逃げ方の参考になるのでクトゥルフ神話TRPGの民は必見かと思います。

異世界orタイムスリップ

クレヨンしんちゃんの映画は、SF色の強い作品が実はけっこう多いです。

タイムスリップや異世界ものはとても複雑でむずかしいのですが、クレヨンしんちゃんでは子どもにもわかりやすいように作られています。

しかし、子ども向けとは馬鹿にできないようなしっかりとした構成はそのままです。

さらに異世界の設定をきっちり生かしていたり、タイムパラドックスなどに配慮されている作りも流石と言えるでしょう。

かなりお手本にしやすいので、異世界ものや時空遡行系のシナリオを書きたい方必見です。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』

この作品の舞台は『西部劇映画の中』。映画の作品の中に入ってしまった野原一家は、どうにかして春日部に帰るために奮闘するが、元々映画の中の登場人物であるジャスティス知事に邪魔をされる。西部劇らしい世界観で、熱量のある銃撃戦や機関車での逃走劇、また異世界ものらしい少し切なさの残る物語の終わり方も見どころです。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』

しんちゃんは戦国時代へとタイムスリップし、偶然1人の侍の命を救う。しんちゃんを追いかけて野原一家が集結するのだが、それとともに戦はより苛烈なものになっていく。野原一家の手によって戦国時代の戦の勝敗が変わってしまうのだが……。タイムパラドックスに配慮された良作と言えるでしょう。

『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁

しんちゃんは、未来のしんのすけのピンチを救うため、未来の花嫁の金有タミコとともに未来へ向かうことになる。しかし、タミコの父の手によって、タミコは未来の風間君と結婚することに……。花嫁を取り返して、未来のしんのすけも未来の世界も救う。それぞれ原作キャラクターの成長した姿が見れるところも盛り上がるポイントです。

秘密組織の陰謀

世界をどうこうしようとしている敵に立ち向かうという王道ストーリー。

しかし、王道だからこそロマンがあり、胸の奥にくすぶっている子ども心が騒ぐのです。

クレヨンしんちゃんには様々な組織が登場しますが、どの組織もまったく違う切り口で描かれているため1つとして同じものはなく、とても個性的なのが流石ですよね。

やっぱり雑魚敵じゃ盛り上がりませんし、強すぎるバケモノ相手だけだとゲンナリします。ある程度倒せる相手を出すべきなのです。

そして強くてかっこいい魅力的な組織は、登場するだけでプレイヤーの心を掴みます。

組織のスケールと物語の盛り上がりは比例しますから、是非参考にしてください。

『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』

遊園地を装っているけれど、その正体は地球侵略を企んでいるオカマ魔女たちの本拠地である「ヘンダーランド」。「ヘンダーランド」に遠足に行ったしんちゃんは、迷い込んだサーカス小屋でその正体の片鱗を見てしまう。さらに、からくり人形のトッペマ・マペットに彼らの陰謀を阻止してほしいと頼まれることになる……。少しホラーっぽさもありつつ、クレヨンしんちゃんらしさもちゃんと残しているファンタジー作品です。

『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』

世界征服を企む秘密結社「ブタノヒヅメ」と、彼らの陰謀を阻止しようとしている正義の組織「SML」の戦いに巻き込まれてしまった春日部防衛隊と野原一家。「ブタノヒヅメ」が開発した超強力コンピューターウイルスが世界を壊してしまう前に、それを阻止しようとしんちゃんを筆頭に彼らは立ち向かっていく。超大型スーパーコンピュータや、秘密結社の特殊飛行船、秘密基地などロマン要素が詰まっています。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』

21世紀から20世紀の良さを取り戻そうとしている組織「イエスタディ・ワンスモア」。彼らは大人たちを20世紀の匂いでとりこにし、連れ去ってしまう。残された春日部防衛隊は彼らの手から逃げつつ、大人たちを取り戻そうとする。正義VS悪ではなく、正義VS別の正義を描いており、敵であるにもかかわらず憎めないケンとチャコのやりとりや、ひろしの回想シーン、終盤の塔を登るシーンでは誰もが感動することは間違いなしの良作です。

まとめ

今回紹介した作品は比較的真似しやすいものに絞ったので、他にもクレヨンしんちゃん映画の良作はあります。

そして、その要素をうまく取り入れれば、簡単に面白い物語が作れてしまいます。

もちろん丸パクリはよくないですが、うまくパクることが創作のコツですから、とりあえず一通り見てみることをおすすめします。

 

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