どうも、はぱをです。
CoCのシナリオを書く上で、神話生物をいつ決めるかは結構人によると思います。
神話生物を決めて、その神話生物に絡めてストーリーを決めていくか、
書きたいストーリーに合う神話生物を探していくのか……。
完全に最初に決める!後に決める!という人は少ないでしょうが、全くどちらでもないという人も少ないと思います。必ず、どちらかには寄っているのではないでしょうか。
ちなみに私は書きたいテーマを決めてから神話生物を決めてストーリーを書いていくので、どちらかというと先決め派ですが、稀にストーリー先行になるときもあります。
使い分けつつって感じですね。
というわけで今回は、二刀流を使い分けながらシナリオを書いていて感じる「神話生物先決め/後決めのメリットデメリット」をご紹介していきたいと思います。
自分はどちらのタイプか考えつつ、シナリオを書く際の参考にしていただければと思います。
神話生物先決め派

神話生物を先に設定してから、ストーリーをその神話生物に合わせて書いていくのが「神話生物先決め」派です。
基本的に私はこちらのタイプです。
神話生物先決め派はどちらかというと、二次創作に近い感覚なのかな?って感じですね。
原作の設定をなるべく忠実に活かしながら、作っていくイメージです。
では神話生物先決めのメリットデメリットを見ていきましょう。
先決めのメリット
① 神話生物を最大限に生かすことができる
神話生物の特徴を最初に把握した上で書き始めるので、神話生物の特徴をシナリオに絡めて書いていくことになります。そのため、神話生物の特徴をシナリオ内に撒いて仄めかしたり、その神話生物特有の戦闘を仕掛けることも可能です。
② クトゥルフっぽい雰囲気が出しやすい
①と重なるポイントでもありますが、神話生物を最大限に生かすということは、つまりクトゥルフ神話を前面に押し出すということに他なりません。神話生物の影に怯えたり、シナリオの中央に鎮座する圧倒的な脅威に興奮したり、それが好きな方にはたまらないシナリオになるでしょう。
③ シナリオ全体の矛盾が少ない
神話生物にストーリーを沿わせていく形になるので、比較的矛盾が生じにくいです。というより、否が応でも矛盾を修正しながらシナリオを作る形になります。そのためシンプルな構成になりがちですが、神話生物をあらかじめ複数体絡ませておくと、単純なストーリーにならないのでおすすめです。
先決めのデメリット
①やりたいことができない場合もある
「この神話生物を使うとなると、このギミックが浮くな…」ということはあったりします。また、もちろんストーリーががっつり決まってる場合、破綻します。そのため、やってみたいギミックの中から複数個合うものをピックアップしてシナリオを組む形になるでしょう。詰め込みすぎは禁物です。
②神話生物を知らないとそもそもできない
どんな神話生物がいるのかをあらかじめ知っていないと、先決めでシナリオは書けません。そのため初心者向けではないです。パッと「こういうテーマだったら、神話生物はアイツとアイツとアイツらへんかな~」くらい考えられる人じゃないと難しいでしょう。ただし、安心してください。時間はかかりますが、マレモンを読みつつ神話生物を決めれば問題ありませんよ!
③同じ神話生物が何度も登場しがち
マレモンを読んでいて思うこと第4位「この神話生物いつ使うねん」
そういう神話生物が一定数います。それは仕方ない!……のですが、これによって結局同じ神話生物ばっかり使いがちになっちゃうんですよね。有名どころと言いますか、登場して盛り上がる神話生物と言いますか……。プレイヤーに「同じ神話生物ばっかり!」と思われてはおしまいです。ある程度、他の神話生物を使ったシナリオも考えるようにしましょう。
こんな人におすすめ!
「やりたいギミックはたくさんあるけど、話の起承転結は決まってないんだよね!」って人、
ゲーム性を重視したシナリオを書きたい人、
もうすでにシナリオを相当数書いている中上級者におすすめです。
もちろん登場させたい神話生物が先に決まっている方は、こっちでしょう。
ストーリーというよりかは、ギミックからシナリオを考える派の人は先決めで書いていったほうがいいんじゃないかなと個人的には思っています。
神話生物後決め派

書きたいストーリーを心の赴くままに書いて、後からその神話的事象に合う神話生物を当てはめるというのが、「神話生物後決め」派です。
私も昔はこちらでした。
小説を書くような感覚で書いていけるので楽です。
ストーリーを考えるのが好きな人は圧倒的にこっちでしょうね。
私はそうじゃなかったので、先決め派になりましたが……。
さて、神話生物後決めのメリットデメリットは何でしょうか?
後決めのメリット
①神話生物に左右されないので好きなようにストーリーを組める
明らかにこれが一番のメリットでしょうね。とりあえず好きなように書いて後から合う神話生物を探すので、ストーリーを神話生物によって左右されることがありません。特にストーリーを重視する、いわゆる「エモシ」はこっちのほうが作りやすいんじゃないかなと思います。
②神話生物に詳しくなくてもシナリオを書き始められる
神話生物の特性を把握していなくても、書き進められるので、比較的初心者向けです。案外「呪文何でも覚えてるよ」系の神格も多いので、後からマレモンで神話生物を探してもなんとかなることも多いです。気楽に作れるのが後決めのいいところだなあと個人的には思っています。
③こんな神話生物いたんだという発見がある
シナリオに合う神話生物を探すために、ルルブやマレモンと睨めっこすることになるので、色々な項目を読み込むことになります。そのため「あ、今回のシナリオには出せないけど、こういう神話生物もいるんだ~」という出会いがあります。見つけた神話生物を覚えておいて次は神話生物先決めでシナリオを書き始めるというのもアリですよ!
後決めのデメリット
①なかなかぴったり合う神話生物が見つからない
後決めだと「まあこの神話生物でいいか~」くらいの神話生物はいても、「このシナリオのために生まれてきたんか!」みたいな神話生物はなかなかいないものです。そのため、ニャル様の出番が多くなってしまったり……。「他の神話生物でもよかったやろ!」みらいなシナリオになってしまうこともままあります。
②クトゥルフ神話TRPGの旨味を生かしきれない
つまるところ「これクトゥルフじゃなくてもええやろ」議題に挙げられるようなシナリオになってしまうことがあるということ。好きなようにストーリーを組むのはOKですが、「後から無理矢理クトゥルフにしました」感が出る場合があるのです。まあ私は全然そういうシナリオでもいいと思いますが、そういうのが嫌いな人がいるのも事実です。
③ストーリーと神話生物の間で矛盾が生じる
「本来この神話生物にはこういう特性があるけれど、その設定は無視して当てはめる」ということをするとストーリーと神話生物との間で矛盾が生じます。「あの神話生物かと思ったけど、この特性がシナリオ中で明かされてないから違うかと思ったら、やっぱりそうだった!」とPLを混乱させる恐れもあります。こういった場合は、シナリオをちょっと神話生物に寄せるか、「こういう特性があるが、ない場合もある」とオリジナル設定をシナリオ中で明示するのがいいのかなと思います。
こんな人におすすめ!
「シナリオをはじめて作るよ!」というシナリオ製作初心者さんは、まずは神話生物後決めから入ったほうがやりやすいんじゃないかなと思います。
私も神話生物後決めから始めて、色々な神話生物について知っていくうちに先決め派にシフトしていきました。
TRPGのシナリオはただ物語を書けばいいというわけではないですが、最初は小説を書いて、分岐を生やして作っていくのがいいと思います。そのため後決めの方がおすすめなのです。
また、うちよそシナリオなどは、後決めの方が作りやすいのではないでしょうか。
うちよそシナリオはKPCとPCの関係性に重きを置いているので、神話生物が主役ではありません。神話生物はそっと沿えるくらいでいいのです。
なので、ストーリー重視の後決めで進めていくのがいいでしょう。
まとめ

あなたは神話生物、先決め派ですか?それとも後決め派ですか?
きっちりどっち!と分ける必要はないと思います。やりやすいようにやるのが一番ですので。
なので、神話生物決めつつストーリー書きつつでも勿論OKです。というかそういう人の方が多いんじゃないでしょうか?
ただ、シナリオ書いてるけど神話生物との整合性が取れなくてなかなかうまくいかない…という方は、もしかしたら逆の方法で神話生物を決めている可能性があります。
もしよかったら、もう片方のやり方も試してみてくださいね。
↓タイプ別おすすめ神話生物をまとめたので、そちらも読んでみてください!↓
【神話生物先決め派の人へ】おすすめのクリーチャー/神格計20選
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