どうも、はぱをです。
前回、シナリオを書くにあたって、神話生物を決めるタイミングについてお話しました。
「まだそっちの記事読んでないよ!」って方は、以下にリンクを貼っておきますので、そちらを読んでからこの記事を読むことをおすすめします。
というわけで。
今回はタイトルの通り、どちらかというと神話生物先決めの人、もしくは今回は先決めでシナリオ書きたいなって人に向けての記事です。
先決め派の人におすすめのクリーチャーを10種類、神格を10種類、計20種類の神話生物をご紹介いたします!
まずは私が思う「先決めするときにおすすめの神話生物の特徴」について読んでみてください!
先決め派の人におすすめのクリーチャー/神格の特徴は

先決め派の人におすすめしたいクリーチャー/神格の特徴は、ずばり「わかりやすさ」です。
神話生物の特徴をPLに提示したとき「この特徴、この神話生物以外にいる??」って言われるくらいわかりやすいほうがいいでしょう。
「神話生物が先にバレちゃうとしらけちゃうんじゃないの?」
そういう疑問もあるかもしれません。ですが、安心してください。
神話生物をPLに先にチラ見せしておいたほうが期待が高まって、いざ登場したときによりいっそう盛り上がるものなんですよ。
だから、ちゃんと神話生物が登場したときにボルテージMAXになるように、盛り上げ準備をしおいたほうがいいと思います。
まあ、そうでなくてもいいんですが、神話生物を中心にしてストーリーを展開していくのであれば、どうせならインパクトがある神話生物を中心に置いたほうがシナリオが盛り上がることでしょう。
そのため、基本ルルブやマレモンなどに詳しく、そしてたくさん特徴が書かれているほうがいいです。
また、たくさんカルトがあって信仰されている神格や、付随する神話生物が多いクリーチャー/神格もおすすめですね。
本人(?)が何もしていなくても、周りが色々やって事件を起こしてくれるので、ストーリーが広げやすいからです。
先決めする場合は神話生物がもうすでに決まっていて、ほぼオチが決まっているようなものなので、ストーリーを広げることに注力したほうがいいでしょう。
先決め派におすすめのクリーチャー10選
まずはおすすめのクリーチャーからです!
- 古のもの
- クトーニアン
- 食屍鬼
- ショゴス
- チャコタ
- ティンダロスの猟犬
- ニーオス・コルガイ
- 飛行するポリプ
- 深きもの
- 無形の落とし子
個人的に、以上の10種類のクリーチャーが比較的使いやすいんじゃないかなと思います。
それではひとつひとつ見ていきましょう。
古のもの(基本ルルブP168,マレモンP24)
古のものの特徴はラブクラフトの「狂気の山脈にて」でしっかり描写されています。それをそのまま使ってもいいでしょう。
また、出会える場所が固定されているけれど、そこそこ多いというのも魅力のひとつです。
さらに彼らが持つ強大な兵器を欲する人間やクリーチャーによって話を展開することもできますよ。
クトーニアン(基本ルルブP174,マレモンP40)
何がいいって、情報量の多さですよ。マレモンだと見開き1ページの収まってないほどの情報量がありますからね。特徴もそのぶんたくさん書かれています。
攻撃も強くて、SANCもデカい!けど、水に弱いという弱点があるのでやりかた次第では探索者でも倒すことができるという都合の良さ。姫くりもびっくりですよね。(伝わるかな)
さらにシュド・メルという上位互換もいるので、ラスボスとしても非常に使いやすい種族だと思います。
食屍鬼(基本ルルブP180,マレモンP56)
簡単に会える地下アイドル。
けど、実際は信仰されるより信仰する側。色んな神格を信仰しているので、シナリオによって色々推しを変えて出すことができるという便利ヲタクです。(諸説あり)
し、人間に比較的近い形態で「人間かと思ったら実はクリーチャーでした!」の手が使えるので辻褄を合わせやすかったりします。
ショゴス(基本ルルブP181,マレモンP57)
「テケリ・リ!」という鳴き声だけで、PLを怯えさせるのはどう考えてもチート。ワードチョイスが強すぎるんですよね。テケリリてなんやねんな。
そして、ショゴス自体は問題ではないんですが、やばいのがショゴス・ロード。
自由自在に人間を真似て、人間社会に侵入することを楽しんでいるので、あなたの隣にいる人はもしかしたらショゴス・ロードかもしれませんよ。さらに言えば、もしかしたらあなた以外全員ショゴス・ロードである可能性も……?という心理的なホラー要素も持ち合わせています。
チャコタ(マレモンP71)
チャコタは儀式によって創造する神話生物ですので、人間を黒幕に据えやすいです。人間を黒幕にすることができる神話生物は動機を色々考えることができるので非常に使い勝手がいいです。
どういった理由でチャコタを作ったのかさえ決めてしまえば、非常に簡単にシナリオを作ることができると思います。
最終的には水などで窒息死させることもできるので、戦闘しなくても倒せるというのもいいですよね。
ティンダロスの猟犬(基本ルルブP183,マレモンP79)
ティンダロスもかなり特徴的で使いやすい神話生物ですよね。
鋭角から実体化してくるという現れ方もさることながら、見た目や攻撃方法も結構独特です。
時空遡行系のシナリオにおいてメインで出してもサブで出しても映えますし「ティンダロスの王」「ティンダロスの混血種」「ミゼーア」など関連する他の神話生物が多いのもありがたいです。
ニーオス・コルガイ(マレモンP86)
SFシナリオにするもよし、B級ゾンビ映画にするもよし、ショゴス・ロードに近い感じの使い方もできるでしょう。
また感染者に対する対処法として、太陽神経叢に鉛の物体を打ち込むという風に書いてあります。
対処法が明確な神話生物はまじで使いやすいです。
ただしこの場合、感染者は間違いなく死んでしまうとあるので、かなり後味の悪いシナリオになること待ったなしではありますね。
飛行するポリプ(基本ルルブP186,マレモンP95)
洞窟探索系のシナリオで出すもよし、井戸を誤って開けちゃって登場させるもよし、災害の原因に据えるもよし、イスが出てくるシナリオに絡ませるもよし。
この使い勝手の良さですよ。
また、そこまで強くないしHPも言うほど高くないけれど、見た目も攻撃も派手なので戦闘シナリオ向きのクリーチャーだと言えるでしょう。
洞窟の中に住んでて、それに満足してるようであるってのもかわいくていいですよね!
深きもの(基本ルルブP188,マレモンP98)
言うまでもないでしょう。魚介が苦手なラブクラフトを代表するクリーチャーのひとつですよね。
関連する神話生物も多いだけでなく、バックに「クトゥルフ」が控えているかもしれないという緊張感も出ます。
INTもそこそこ高めですし、信仰する側だったり信仰される側だったりするので、黒幕やラスボスとしても話を広げやすいと思います。
無形の落とし子(基本ルルブP193,マレモンP76)
無形の落とし子も、深きものと同じで、背後にツァトゥグァの存在を匂わせることができるのがいいですよね。
これ1体で、メインとしておくにはイマイチインパクトが足りないですが、序盤の戦闘にはちょうどいいでしょう。
また複数体出せば強力になりますし、攻撃方法が多いのも魅力のひとつ。
ツァトゥグァはSANCだけに留めておいて、戦闘は全部彼らに任せるのがおすすめの使い方です。
先決め派におすすめの神格10選

続いて、おすすめの神格10選です。
- アイホート
- アザトース
- ガタノソア
- クトゥグァ
- クトゥルフ
- シノーソグリス
- シュブ=ニグラス
- ツトゥグァ
- トルネンブラ
- ハスター
クリーチャーに比べて候補が多く、頑張って絞りましたので是非見てみてください!
アイホート(基本ルルブP202,マレモンP123)
アイホートの特徴はやはり契約と雛でしょう。
探索者に契約を迫るシーンが出てくるシナリオはほとんどないでしょうが(なぜならほぼ確定で死んでしまうので)、雛を狂信者やカルトによって植え付けられたり、NPCがそもそも雛が化けた人間だったりと使い方は様々です。
雛が探索者の知らないうちに植え付けられたとしても、雛が孵化する前に悪夢によるお知らせアラート付きなので安心ですね!
アザトース(基本ルルブP204,マレモンP126)
アザトースが出てくるシナリオはやばいです。出てきた時点で試合終了なのでね……。
なので、基本的には、アザトース復活を阻止するという形で使用することになるでしょう。
出てくる場合はそれはそれで大変興奮しますけどね(笑)
しかし、本体が出てこずとも、かなりの付属神話生物がたくさんいますし、「マホロバPSI研究所」などのカルトを登場させれば盛り上がること間違いなしです。
ガタノソア(基本ルルブP211,マレモンP155)
いつもサイゼみたいにガタノソ「ア」なのかガタノソ「ワ」なのかわからなくなるのですが、正しくはガタノソ「ア」です。
ガタノソアの全身を見たものは硬直し、完全に動けなくなるという「ガタノソアの呪い」はかなりロマンがあります。
この呪いから連想して色々なストーリーを展開していけそうです。
全身がカチコチになっても、脳は生きているという設定なので、ミ=ゴとの相性もいいですね。
クトゥグァ(基本ルルブP212,マレモンP160)
火の神と言えば、まあほぼほぼこの御方でしょう。人か炎って人間にとって脅威ですけど、やっぱり恐ろしいからこそかっこよくて盛り上がるんですよね~。
カルトもありますし、ニャルラトホテプとの対立もいじりやすい設定ですし、配下に炎の精やフサッグァがいたりと、アレンジの幅は広いです。
「ただクトゥグァを呼び出すのはかなり危険ですし、召喚に失敗すると生ける漆黒の炎という化身やヤマンソという別の神格が来てしまいますので注意しましょう」というのを是非ネタにしましょう。
クトゥルフ(基本ルルブP213,マレモンP162)
で、でたーwwwシステムタイトルになってる奴www
そうなんですよ、クトゥルフはタイトルになっているだけあって、名前が出てくるだけでわくわくします。それなのにクトゥルフを中心に据えて組まれているシナリオなんて……そんな、面白くないわけないじゃないですか!
特徴的な見た目や、沈んでいるルルイエ、テレパシーによる悪夢など使いやすい設定の宝庫です。
が、何よりクトゥルフと言えばカルトでしょう。
たくさんのカルトやクリーチャーによって信仰されています。それを生かしてシナリオを組んでいくのがいいでしょう。
シノーソグリス(マレモンP176)
葬儀の神って名前、あまりにもかっこよすぎませんか?
シノーソグリスには白昼夢、濃霧などのワードが付きものです。また、この神格の訪れる直前に異常行動が見られるというのも面白いですよね。
ただシノーソグリスの攻撃であるタッチは成功率100%で、その効果が自動的な死ですから、出会ってしまったら最後なので探索者とはなるべく会わせないほうがいいでしょうね。
シュブ=ニグラス(基本ルルブP216,マレモンP178)
シュブ=ニグラスは最も恐ろしい神格のひとつです。「山羊」というワードだけで、震えあがるプレイヤーもいることでしょう。
化身もそこそこいるのですが、なんとすべての化身がSANC失敗でD100のSAN値減少以上!
その中の「パンの大神」に至っては失敗したら即死ですからね……。ただまあ、クトゥルフ神話TRPGプレイヤーはこういうクソデカSANC大好きなので、大興奮間違いなしです。
また、かなりメジャーな感じで信仰されていますので、カルトを主体にしてシナリオを組むのが一般的かと思います。
ツトゥグァ(基本ルルブP220,マレモンP191)
完全にト●ロ。もうそろそろルルブとかのツァトゥグァの項目に挿入される絵がトト●になってもおかしくない。
「ンカイ」って単語が出てきたらほとんどのPLや「ああ、●トロかあ」ってなってくれるでしょう。まあ、割と「ンカイ」じゃないところでも登場してくれるんですけどね。
比較的悪意のない神なので、そのときの運、扱い方次第によってはワンチャン見逃してくれたり、協力してくれたりするかもしれません。
また、無形の落とし子だけでなく、イグやヘビ人間とも絡ませることができるでしょう。
トルネンブラ(マレモンP194)
生きた音である彼を登場させるとなると、まあ十中八九音楽系シナリオになるでしょう。
音楽家によって狂信されていたり、また逆に音楽家のパトロンをやっていたりします。
才能がある探索者であれば、正しい調子で歌ったり演奏することで一時的にトルネンブラを寄せ付けないようにすることができます。
さらに音波に影響を与えれば倒すことができるという設定は正直厨二心を刺激しますよね!
ハスター(基本ルルブP224,マレモンP235)
ハスターというよりおそらくは「黄衣の王」の方が有名ですかね?
それ以外にも、ハスターはかなり付随するキーワードが多いです。「蜂蜜酒」「ビヤーキー」「黄色の印」「アルデバラン星」「ハリ湖」なども出てきた瞬間にハスターに繋がりますね。
信仰している者も多く、現代シナリオであれば、「バベッジ・インコーポレイテッド」などを登場させることもできますね。
あと個人的に、ハスターは普通、自分の友人や崇拝者を襲うことはないって設定がエモくて好きです。
まとめ

さて「神話生物先決め派の方におすすめのクリーチャー/神格」をご紹介してきましたが、気になる神話生物はいましたか?
今回紹介したのは、私が神話生物先決めでシナリオを作る際に使いやすいなと思う神話生物ですので、これ以外にももっとたくさんの神話生物がいますし、人によっては使いづらい神話生物もいるかもしれません。
是非この記事を参考にしつつ、マレモンをいっぱい読み込んで、あなたの気に入りの神話生物を見つけてみてくださいね!
「後決め派」の人に向けの記事もありますので、気になった方はこちらも読んでみてください!
■併せてこちらの記事もどうぞ!■
この記事いいねと思ったら、Twitter(@retasunoseirei)のフォローもよろしくお願いします。
新着記事のリマインドをしていますので、すぐに次の記事が読めますよ!